真空管物語2

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真空管を探しに東京へ

朝10時の飛行機に乗る。離陸後の空が綺麗だった。機内で見たジョジョの奇妙な冒険5部ではプロシュートのニキが覚悟を披露していた。

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羽田に着いて友人と合流、空港に車で友達が迎えに来てくれるというシチュエーションにグッとくる。恋人は、濱田岳とすれ違ったと言ってとても騒いでいた。


真空管探しということで中華街へ向かう。

馬だか馬渕だか長渕だか忘れたがそんな名前の店に入った。我々4人が座った席の後ろには有名人の来店写真が飾られていた。名店の予感。

「俺たちは大人だから、少しずつ食べてハシゴしよう」と、チーム一番の大人が提案し、「そうしよう。我々は大人なのだから」と満場一致、渾身のオーダーである中華三昧2人前コースと飲茶コースは搾菜から届いた。そこから麻婆豆腐、エビチリ、青梗菜を炒めたものが続く。

山岡士郎のように「ゴマソースのもチリソースのも同じ皿で取れっていうのか!?」とキレる準備をしていたが小皿は何枚も運ばれてきた。良い店だ。ガナブチツヨシがお忍びで来ているだけのことはある。

腹パンとなった大人チームはハシゴすることなく中華街を後にするのだった。

 

 

次の目的地へと走るカーステレオから「都がやってる♪区がやってる♪」と流れ出し車は東京都へ侵入。運転手が急にバスガイドと化し「右手をご覧ください!アサヒビールのウンコでえええええすっ!!!!」と叫んだ後、東京スカイツリーを観た。

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ついでにペリカン(食パン屋さん)に立ち寄ってもらい食パンを購入した(ペリカン)。

落ち着きを取り戻した車内では、カーステから流れる曲について「このドラムパターンはおかしい、これだとドラマーは右手を一切使わずにツービートを叩いてることになる」と冷静なる討論が行われていた。依然として真空管は見つからないまま夕方を迎え、俺たちは夜の戦いに備えて西新宿のセブンイレブンにてウンコの力を借りる。ついでにスマートフォン充電器を借りるチーム一番の大人は紛れもなく都会の大人であった。西新宿と言えば長渕剛だと俺がガナブチエピソードをお見舞いした記憶がある。


音信不通がちな友人が合流し(この友人は本当に音信不通で、LINEも既読にならないのだが、ある日バイオハザード4の空耳をLINEに書いて送ったら30秒後に返事が来たことがあった)、歯医者さんも合流し新宿の飲み屋にしけ込む。

そこでは何を話したかよく覚えていないが、みんな楽しそうだった。泣いていた友人も居た。途中でネテロ会長みたいな友人も合流し、2軒目へと向かう。何を話したかまるで思い出せないが、酒を何杯か飲んだのに15000円戴くという不思議な攻撃を受けた。ベロベロになりながらタクシーに乗り込む。

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身体中をアルコールが巡る頭の中で大事なことに気がついた。真空管である。

真空管は見つからなかったが、この連中と比べたら廃盤の『真空管』はただのおまけさ、

大切なものは、ほしいものよりも先に来た、と俺の中のジン=フリークスが感動していた。

謎の古代遺跡(自宅)を守る正体不明(引きこもり)のベーシスト兵器セトグチ

一向に年老いる事ない不死の病を患ったチヒロ

などと考えていたが、気がつくと俺は宿の前でゲロを吐いていた(欲望の共依存)

 


明日は秋葉原へ行こうと思った。