もしくは知らないふりで触れる

 

 

7月

 

10月に控える結婚パーティの打ち合わせの為に地元へ帰る。

 

フォトスタジオを借りてパーティをしようとしているのだけれど、会場の用途が宴会では無い為、自分達で全て用意しないといけない。

 

コンセントの数から冷蔵の方法まで考えないといけず、とても楽しいのだけれど2ヶ月に一回くらい後悔が訪れる。不安で仕方なくなるからだ。

でも、打ち合わせで会場へ行くたびに前向きになれる。

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TOONICEでreGretGirlとHELLO,SADNESSを観る。

 

女々しさを極める双方の代表曲「デイドリーム」と「真っ白なドレスに」がぶつかるところをスポーツ観戦に近い気持ちで目の当たりにした。

 

 

 

君たちはどう生きるかを観る。

 

俺の中の石はグラつくが、意思を持って生きていきたいと思った。

 

 

 

the jerry sloneの田中くんと飲む

岡山に来て2日目くらいに最初に声を掛けたのが田中君だった。

なんで(このタイミングで引っ越すのが)岡山やねん、と笑われたのを今でも覚えている。

HELL-SEEの再現ライブでばったり会った(会うべくして会っただけ)のをきっかけに田中くんから誘ってくれた。

 

人から誘われたことはほとんど無かったから僕は本当に嬉しかった。

RAYやEmu sickSの話、Lambdaの結成時からの話を聞かせてくれと言っていただいたので、順は追えなかったが、できる限りで話をした。酔いが回っていたので支離滅裂だっただろうが、話す中で、関わりのある人の数が多すぎて心の中でその人達に頭を下げた。

 

カラオケで電気グルーヴを歌って駅で別れた。

 

 

 

 

夏になったのでジム運動をプールへ戻した。

 

一気に25m20往復泳ぐ。水の中は音がぼやけて一人だけになる。20往復の巡業は道中が退屈なので、色々考える。例えば音楽が鳴ったり(Mr.children「潜水」bloodthirsty butchers「プールサイド」grapevine「スイマー」レミオロメン「息継ぎ」)漫画の1ページが浮かんだり(ベックの学校のプールで泳ぐところ)する。

するが、次第に身体が疲れてきて、4往復終わったくらいで「あと16往復もあるんかい」と絶望したりする。

呼吸も辛く本当に止めたくなるけれど、体調がよっぽど悪くない限りは止めない。

決めた目標に対して続けるも諦めるも、決めるのは一人しかいないという環境が本当に好きだ。

別に諦めなかったからといって1万円もらえるわけでもない。諦めたからといって自分以外から指を差されるわけでもない(ゼロじゃないのがポイントなんだろうけど)。

ただ、結果としてそれ未来に影響があると自分は知っているから頑張ろうと思う。

 

それでも一人では頑張れないので、勝手に脳内で他人を巻き込む。試験に落ちたあいつが来年は受かりますように、成績の悪かったあいつが今月は目標に辿り着けますように、休職中のあいつの心が回復しますように。これをするとあと3往復は頑張れる。

 

才能が無いのに諦めない心を持つことは良いことなのだろうか?それはきっと良し悪しで測るものではなく、寿命と成長速度に対する相関からコスパとして測るべきだ。

 

俺が産み出すエネルギーが俺を推進させるから、歌が下手で時間が掛かっても上手くなっていたらそれでいいじゃないかと。今はそう思える(今はな)。

 

加えて、

大衆的な役割よりも、きっと遥かに狭いエリアの中で輝くことができるのが自分なのだと、俺は自分のことをそう評価しているから、その中でしたいことや、瞬発的なアイデアを使って暇つぶしをしていく。俺の半径はこれで充分(つーかこれが限界)

 

ちょうどその頃1kmに達した。

 

書き留めておきたいことは水泳の話ではないのだ。

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読んでくださる方々、いつもありがとうございます。現実世界で会う時に、読んでるよって言ってもらえることがあり、中々会えない人もいると思いますので代わりとして御礼を言います。