心底、自分は役立たずで無能だと思う日がある。
みんなあると思うけど。
人を怒らせた。
まともな反応だと思うし、その気持ちをハッキリ伝えてもらえたのは嬉しい。けれど、悔しさと涙でお釣りがあるくらい、不甲斐なさが溢れてる。
先日、実家へ帰った。
家族、友人、変わらない景色、
ロスだった気持ちをみんなが埋めてくれた。
帰ることで埋められるのならば、みんなの気持ちも、埋めたいなと本当は思った。
守りたいエリアってのは、漏れず僕にもあってそれは時々、自分を気難しい人間にするけれど、誇らしいって思ってる。から、ダメなんだと思う。
この前スタジオに入った。ベースを持って、好きなエフェクターを持って。
全然弾けないから、ドラムと交代してドラムを叩いた。ベースも好きだけどそれ以上にドラムが好き。原始的で、自分が叩ければ鳴るのが好きな理由だ。
その時スーパーカーのcream sodaをやってな、昔俺はコピーしたからドラムで。
ライブを見ても、ドラマーを見ることが多くて。歌ってて気持ち良いビート叩くなって、普段かっこいいなって思ってるドラマーに言われて嬉しかった。それはつまりその人自身の肯定にもなるから。
その前は兄の結婚式があり、学祭時代の先輩の結婚パーティーがあり、それを機に学生時代住んでた街をもう一度見た。
兄の式の時考えていたのは、もし自分の番が来たとして、その姿を見せるまで家族は生きているのかなってことと、見せられないのは不孝なんじゃないかなってことだった。でも、その気持ちはそのまま出席した結婚パーティで消えた。不甲斐なさを抱えたままの部長を、みんな素直に受け入れてくれてたなと、情けない&恥ずかしい気持ちになりながら、前部長を心で祝った。ラストに演奏された終わらない歌は、いつもと同じように特別な歌に聴こえた。いつもより特別に聴こえたかもしれん。
恋人に振られた友人も
悪いことした犯罪者も
今は心で繋がってられるような気がするな。
とにかく俺は、そんなつもりじゃなかったのに人を不快にさせたから、それについて悲しんででもそれだけじゃダメだと思ってなんとかしようとしている。
