12/22 イメージできるか

自分の人生のラストシーンはたまに想像してしまうけれど全然分かんない。それでも、最後に浮かぶ風景ならば今からでも全然イメージが湧く。
恐らく、一番長く過ごした場所が浮かぶような気がするから、俺にとってそれは家。部屋でも良い。なんなら自分の家じゃなくても良い、とにかく家ってことにして話を膨らましたい。めちゃくちゃ長い旅を経て、浮かぶ場所が一番最初なら全て過去は拍手喝采で死ぬ間際の自分を迎えてくれる。
物語は小さな部屋に集約される、漫画が置いてあって
窓は半分開いてカーテンが僅かに揺れている。友人や恋人を招き入れる部屋、もしくは君の部屋。ギターを弾いたり秘密を交換したりこち亀を読んだりした部屋。誰と過ごそうが結局俺とアンタのやりとりになる。ホントの最期に浮かぶ人が誰なのか、答えはもう出ている。そんな気がする。


イメージすることとイメージが見えることは全然違う。見えてる時点でそれは退屈な一日に違いない。