11/26 cheese cake

今日久しぶりにおじいちゃんに会った。
すぐそばに住んでいるのにあまり会話をしない。
あまり言葉を交わさないのは幼い頃に色々あったのが理由だったりする。


20歳を過ぎた頃から、自分は寿命を意識するようになった。永遠にあるのが当たり前だと思っていたけど、永遠なことなど何もないってことにこの頃気付いた。だから、わだかまりを抱えたまま離別することはきっと良くないなと思って、ちょっと頑張っておじいちゃんと話しをする。でも、話すことってなかなか見つからない。身体を気遣ったり、自分の近況を話したり、3分くらいの僅かな時間。で、話し合えて自分の部屋に戻ると、俺はいつも涙が出る。これまで遠ざけていた時間は、3分を何度積み重ねてももう間に合わない。これまでのこととこれからの気持ちが入り混じると、結果はいつも目の奥から滲み出る。昔から感じていた違和感。血の繋がりを感じることが難しく、生活において疎ましく思う瞬間。祖母祖父といった距離感の人にこんなことを思うのは、きっと自分だけじゃない。それでも、また姿を見た時にきっと俺はちょっと頑張って会話をして、そうしてまた部屋で泣いてしまうと思う。